目次
  1. 今からの受験対策は「やることを減らす」から始めよう
  2. ゴール設定は柔軟に!
  3. 残り期間の学習は「基礎の穴を塞ぐ→得点源を作る」
  4. 1日の勉強計画は「続く形」が勝ち
  5. 内申・提出物・生活面で取りこぼさない
  6. 保護者は口出しよりも受験環境を整える
  7. 直前期〜当日に強くなるメンタル・体調戦略

今からの受験対策は「やることを減らす」から始めよう

焦るほど勉強量を増やしたくなりますが、逆転する人ほど最初にやるのは“足し算”ではなく“引き算”です。合格に直結しにくいことを削って、点数に直結することだけに集中する。残り期間が短いほど、戦略の差がそのまま結果の差になります。今日からは「頑張る」より「迷わない」状態を作りましょう。

現状の不安は「情報が多すぎる」から⁈

受験の不安の正体は、実は実力不足だけじゃありません。「何から手をつけるべきか」が見えないと、努力の方向が毎日ブレて消耗します。だから先にやるのは、学力を伸ばすことより“判断の軸”を作ること。志望校・点数設計・学習の回し方を決めれば、不安は「やるべき行動」に変わっていきます。

高校入試の全体像を押さえよう!

岩手県立(公立)入試は、出願・志願先変更・本検査・合格発表といった流れが明確です。ゴールが見えるほど逆算がしやすくなり、「いま何を優先すべきか」が決めやすくなります。まずは入試の全体像(いつ何があるか)を把握して、勉強の計画がぶれない土台を作りましょう。

ゴール設定は柔軟に!

合格までの道筋を現実的にするコツは、志望校を1校に固定しないことです。安全校・相応校・本命校の3点セットにしておくと、模試や出願調整の局面で判断が速くなり、精神的なブレも減ります。さらに「どこで何点取るか」を設計すると、勉強が“科目”ではなく“得点”中心に変わり、残り期間でも成果が出やすくなります。

志望校は本命・相応・安全で仮置きする

今の段階で完璧に決めなくてOKです。大事なのは「仮置き」して、必要な差(何点足りないか)を見える化すること。保護者は“結論”を出す役ではなく、情報収集(通学、部活、校風、進路など)を一緒に整理する役に回ると衝突が減ります。迷いが減るだけで、学習効率は一気に上がります。

合格ラインは「学力検査×調査書」の見取り図で決める

公立入試は学力検査だけでなく、調査書(内申に関わる資料)も重要です。ここを曖昧にしたままだと、当日点だけに全振りしてしまい、必要以上に不安が増えます。志望校の選抜の考え方を確認しつつ、「当日点で取りたい点」「内申で落としたくない点」をセットで考えると、戦い方が具体的になります。

内申(調査書)は「今からでも守れるところ」を固める

直前期に内申を大幅に上げるのは難しくても、「落とさない」ことは今からでもできます。提出物、授業中の取り組み、定期テストの“最低ライン”を守るだけで、当日点の負担が軽くなりやすいです。受験生は勉強に集中し、保護者は締切や持ち物などの段取りを見える化する。この役割分担が、短期間で結果を出す近道です。

残り期間の学習は「基礎の穴を塞ぐ→得点源を作る」

短期間で点を伸ばす人は、難問に突っ込む前に“穴”を塞ぎます。穴とは「毎回落とす単元」「ケアレスの型」「暗記が抜けている分野」です。ここを潰すと、同じ勉強時間でも得点の増え方が変わります。合格戦略の中心は、得点源を作りつつ失点を減らす“二刀流”です。

教科は「伸びやすい順」で攻める

全教科を均等にやると、どれも中途半端になりがちです。まずは“伸びが速いところ”で点を作って、精神的にも前に進んでいる感覚を得ましょう。特に理科・社会は「覚える範囲を絞る→繰り返す」で短期伸長が狙えます。英語は単語・熟語と基本文法、数学は基礎の取りこぼしゼロを優先して、土台が固まったら過去問に移行すると崩れにくいです。

  • 社会・理科:暗記+理解の型で短期伸長しやすい
  • 英語:単語・熟語→基本文法→長文の順で伸びる
  • 国語:設問の型(根拠探し)を覚えると安定
  • 数学:基礎問題の取りこぼしゼロが最優先

過去問は「解く」より「直す」:失点分析の型

過去問は“成績表”ではなく“地図”です。解いたあとに、どこが弱点かを特定して次の勉強に反映できれば価値があります。おすすめは、1問ごとに「なぜ落としたか」を短くメモして、同じ原因を二度起こさない仕組みを作ること。点数が伸びる人は、過去問の冊数より“直しの質”で差をつけています。

取れた問題・落とした問題・捨てた問題に分ける

直しの第一歩は分類です。「取れた」は再現性を確認して終了。「落とした」は原因を特定して翌週に再演習。「捨てた」は今の戦略で本当に捨てていいかを判断します。捨て問が多すぎると合格が遠のき、ゼロにしようとすると時間が溶けます。志望校のレベルに合わせて“捨てる勇気”と“拾う優先順位”をセットで持つのがコツです。

直しは「同じ原因を二度起こさない」メモで完成

直しでやりがちなのが「答えを見て分かった気になる」ことです。伸びる直しは、(1)原因(知識不足/読み違い/計算ミス)→(2)次の対策(暗記カード/解法手順/見直しルール)→(3)翌日に同類題を1〜3問、までがワンセット。保護者は丸付けより、この“メモの習慣”が回っているかだけ見守ると揉めにくいです。

1日の勉強計画は「続く形」が勝ち

計画が崩れる最大の理由は、計画が悪いのではなく“続かない設計”になっていることです。今からは、理想の勉強時間ではなく「疲れていても回る最低ライン」を作るのが正解。毎日続けば、勉強は勝手に積み上がります。続く仕組みは、モチベより強い味方です。

平日は短く、毎日同じ時間に固定する

平日は「45分×2」など短いブロックで固定すると、習慣化しやすいです。最初の45分は暗記(英単語・理社)、次の45分は演習(数学・英語・理科計算)にすると、勉強の立ち上がりが速くなります。保護者は「何時間やった?」ではなく、「今日の2ブロック回った?」と聞く方が、家庭の空気が荒れにくくなります。

休日は「午前:本丸、午後:補強、夜:暗記」で回す

休日は長時間になりがちなので、逆に区切りが大事です。午前は集中力が高いので数学や英語長文など“重い科目”。午後は理社の単元つぶしや過去問の直し。夜は暗記とまとめ。こう分けると「何をやるか」で迷いにくく、やり残しも減ります。

受験生と保護者で役割を分けると加速する

受験生は「実行(手を動かす)」、保護者は「環境(睡眠・食事・学習場所・送迎・提出物の段取り)」に徹すると、衝突が減って成果が増えます。口出しが増えるほど、本人は“自分の受験”から遠ざかります。

内申・提出物・生活面で取りこぼさない

この時期に内申を大幅に上げるのは簡単ではありませんが、「落とさない」ことは今からでもできます。特に提出物と授業中の取り組みは、当日点を上げるより短時間で成果が出ることがあります。受験生が勉強に集中できるよう、保護者は提出物の締切や持ち物の段取りを“見える化”してあげると効果的です。

今から効く可能性がある行動を優先する

直前期は、努力の方向がズレるほど損が大きくなります。評価に影響しやすい行動から順に固めましょう。たとえば「提出期限を守る」「授業中にやるべきことをやる」「定期テストの最低ラインを落とさない」。これだけでも、内申面の不安が減り、当日点対策に集中しやすくなります。

保護者は口出しよりも受験環境を整える

保護者のサポートは、勉強を教えることより「勉強が回る環境」を作ることです。口出しが増えるほど、本人は反発したり自信を失ったりして、学習の継続が難しくなります。支えるべきは“行動”であって、“気持ち”をコントロールすることではありません。家庭の空気が整うほど、受験生は本来の力を出しやすくなります。

声かけの基本は「質問」と「承認」

おすすめの声かけは、詰問ではなく質問です。「今日の2ブロック、どっちを先にやった?」「直しは原因が書けた?」のように、行動の確認に寄せると揉めにくくなります。加えて、結果よりプロセスを承認しましょう。「昨日より直しが丁寧だったね」「続けられてるのが強いね」。この積み重ねが、受験生の自己効力感を守ります。

勉強時間より“環境”を整える

勉強時間を増やそうとして家庭がピリつくと、継続が途切れます。整えるべきは、机・照明・寒さ対策・スマホの置き場所・夜のルーティンなどの「環境」です。さらに、夕食・入浴・就寝の時間がブレないだけで、集中力は安定します。保護者ができる最強サポートは、学習を“毎日できる状態”にしてあげることです。

比較と詰問を避けるための家庭ルール

受験期はどうしても他のお子さんとの比較が生まれますが、比較は本人の行動を止めやすいリスクがあります。家庭ルールとして、「時間ではなく行動で確認する」「できていない日は原因だけ聞いて、責めない」「週1回だけ作戦会議をする」など、話し合いの頻度と内容を決めておくと、感情のぶつかり合いが減って前に進みます。

直前期〜当日に強くなるメンタル・体調戦略

受験は学力勝負に見えて、実際は「体調とメンタルの安定」が得点を守ります。特に検査が続く日程では、前日の夜更かしや朝食抜きがそのまま失点につながります。ここからは“伸ばす努力”と同じ熱量で、“落とさない準備”に投資しましょう。点を伸ばすより、点を落とさない方が、直前期は効果が出やすい場面も多いです。

前日は「新しいことをしない」チェックリスト

前日は新しい問題集に手を出さず、いつも通りのルーティンで仕上げるのが一番強いです。確認するのは、暗記カード、間違いノート、直近の過去問の失点ポイントだけ。保護者は、持ち物の最終確認と、翌朝の動線(起床時間、移動手段、集合時刻)を一緒に確認して、本人の頭の中の“ノイズ”を減らしてあげてください。

当日対応は「手順化」すると本番に強い

本番で一番怖いのは、想定外が起きたときにパニックになることです。だから、よくあるトラブルを先に決め打ちして「こうなったら、こうする」という手順を作っておきます。手順があるだけで心拍数が下がり、普段通りに問題が解けます。ここは親子で読み合わせしておくと、当日の安心感が段違いです。

※カーナビやグーグルマップのみで受験会場や学校の場所を確認せず、事前に現地を親子で下見することをおすすめします。

遅刻しそうなときの対処法

まず最優先は安全です。焦って走ったり無理な運転をせず、すぐに保護者(または中学校)と連絡手段を確保し、志願先高校へ連絡します。移動中にできることは、深呼吸と「今日は取れる問題を取り切る」意識づけだけで十分。遅刻しそうな状況でも、連絡と到着の見通しを出すだけで気持ちは落ち着き、試験の立ち上がりが改善します。

忘れ物に気づいたときの対処法

忘れ物に気づいた瞬間にやることは2つだけです。「試験に必須かどうか」を分類し、必須なら“取りに戻る/届けてもらう/代替できる”を即決します。受検票など重要物は、保護者が写真で控えを持っておくと安心です。筆記具は会場での対応が案内される場合もあるので、まずは落ち着いて係の先生に確認するのが最短ルートです。

緊張で頭が真っ白のときの対処法

真っ白になったら「問題を見る」より先に、体を落ち着かせます。おすすめは、背筋を伸ばして息を4秒吸って6秒吐くのを3回。そのあと最初の1問は“確実に取れる問題”に固定します。人は最初に1点取れると脳が回り始めます。保護者は前日までに「緊張してもOK、いつもの手順をやれば戻る」と言葉で許可を出しておくと、本人の回復が速くなります。

雪や交通の乱れのときの対処法

岩手の3月は天候影響を受けやすい日もあります。前夜の時点で交通情報を確認し、当日は“予定より早く出る”を最初から前提にします。会場周辺での待機時間は、暗記カードの見直しや軽い英文音読など、集中しすぎない作業が向いています。寒さ対策(カイロ、重ね着、手の冷え防止)を準備しておくと、字が震える・計算ミスが増えるリスクも減らせます。