用語解説

中高一貫校の種類と特徴|連携型と併設型とは

岩手県の中高一貫校について

岩手県には公立、私立共にいくつか中高一貫校と呼ばれる学校があります。

中高一貫校には3種類があり、それぞれ異なる特徴がありますが、岩手県内にあるのは2種類です。

 

中高一貫校の種類と特徴

連携型
市町村の中学と都道府県の高校がともに連携し合い中高一貫教育を実施します。過疎地域に多いタイプで、通学区内の中学進学のため試験は行われず、高校に進級するために簡単な選抜があるくらいです。全国的にみるとこのタイプが半数以上となります。

併設型
既に存在している高校に中学を併設し中高一貫教育を実施ます。なので中学進学のための試験はありますが高校進学のための選抜はありません。但し募集を行うことで別の中学からの新入生が増えるのが特徴です。

中等教育学校
課程が前期3年(中学分)、後期3年(高校分)の計6年を修業年限として中高一貫教育を実施します。前期課程への入学には試験がありますが、後期課程への進学には選抜はなく、新たな生徒の入学がいないのが特徴です。
平成11年に学校教育法が改正になって現在の「中高一貫教育」となる。

 

中高一貫教育の種類と特徴

連携型の中学校、高等学校
設置者が異なる場合でも実施可能で中学・高校共に連携を図り中高一貫教育を実施

併設型の中学校、高等学校
同一設置者の中学、高校を接続するため高校入学者選抜が行われない

中等教育学校
学校が一体的に中高一貫教育を実施

※設置者とは…学校を設置した者。例えば都道府県立○○学校、市町村立○○学校などがある。岩手県内だと「盛岡市立高校」など。

 

 

岩手県内の連携型の中高一貫校

中高一貫校・連携型
岩手県内の連携型 中高一貫校は以下になります。

軽米高等学校
軽米中学校と連携し連携事業の活発化、軽米町からの支援、地域全体からの励ましを受けながら地域に信頼される学校を目指しています。

葛巻高等学校
葛巻町内にある葛巻中学校、小屋瀬中学校、江刈中学校の3つの中学校と連携し、連携型中間一貫教育を行っています。
連携中学校から入学を希望する場合、選抜はアピールカードでの面接、作文、調査書が用いられます。

 

 

岩手県内の併設型の中高一貫校

中高一貫校・併設型
岩手県内の併設型 中高一貫校は以下になります。

一関第一高校
岩手県で唯一の県立中学校である「附属中学校」が開校したのは平成21年。一関第一高校はこの時、岩手県で初となる併設型中高一貫となりました。
中学校は高校の敷地内にあり、学校行事を中学と高校の合同で行ったり、充実した高校の施設設備も中学生と共有しています。

岩手高校
岩手中・高等学校は男子校で、平成20年に私立高校では岩手県内初となる私立併設型中高一貫教育校の認可を受けました。
平成28年には創立90周年を迎えた歴史と伝統を重んじる学校です。

盛岡白百合学園高校
フランスにあるルヴェヴィールで1969年に誕生した奉仕、教育活動が日本で活動をスタートしたのは1878年。その後、盛岡にも広がり現在の盛岡白百合学園が1982年に開校し、1948年には盛岡白百合学園中学高等学校へ。
その後も盛岡白百合学園小学校を併設開校したり、1933年には皇太子殿下妃殿下が来校されるなど歴史ある学校です。
全国に7つの姉妹校を有する女子校で積極的な交流が行われています。